INNOVATE BOLDLY,
LEAD THE CHANGE.

地域とともに、未来へ。
サンエイ牧場の挑戦

牛を育てることは、自然と命をつなぐこと。
私たちは地域と手を取り合い、革新的な挑戦を重ねて酪農の可能性を広げながら、
持続可能な未来をつくっていきます。

夢を育て、酪農の未来をつくる牧場

「株式会社サンエイ牧場」は、酪農の夢を持つ人を支援するため、町内3戸の酪農家が協力して1994年に設立されました。官民一体で「宇宙のまちづくり」に取り組む北海道十勝・大樹町の中心部から車で約10分。広大な自然に囲まれた環境の中で、乳牛の飼育・搾乳・哺育・給餌を分業化し、機械化や作業の標準化を進めることで効率的な酪農経営を実現しています。
設立以来、乳牛の頭数を着実に増やすとともに、黒毛和牛の肥育や素牛の生産など、多角的な畜産経営を行っています。安定した生産体制のもとで、酪農の基礎から実践までを学べる環境を整え、次世代の酪農家育成と地域畜産の発展に貢献しています。

発電からロケット燃料まで、
バイオガスプラントの活用

サンエイ牧場では、2基のバイオガスプラント※を運用し、発電や売電、メタンガスの供給を行っています。生成したガスの一部はロケット燃料としても活用され、地域の先端技術分野にも貢献しています。この取り組みにより、化石燃料に比べて環境負荷を大幅に低減し、家畜排せつ物の臭気も軽減。発酵後に残る消化液は良質な肥料として圃場に還元し、自社で飼料作物を育てるなど、循環型の大規模酪農を実現しています。

※バイオガスプラントとは家畜ふん尿や生ゴミといった再生可能エネルギーの一つであるバイオマスを嫌気性の微生物が分解することで発生するバイオガスを製造・収集する施設です。バイオガスは燃料として利用し、熱エネルギーを施設内で使用しています。

最新のロボット牛舎の稼働で
省力化と規模拡大で
新たなステージへ

2025年3月、従来のロータリーパーラーに加えて最新のロボット牛舎を稼働しました。これにより、以前は8〜9人必要だった搾乳作業が3人で約500頭を管理できるようになり、年間7,000tの出荷が見込めます。さらに、増頭・増棟・施設更新を見据え、省力化と規模拡大を同時に進める体制を整えました。また近隣の耕作放棄地を活用し、地域の土地を酪農で守る取り組みも進めています。 私たちは省力化・規模拡大・地域貢献を両立させることで、これからも新たな酪農のかたちを創造していきます。

ロボット牛舎外観

GEA社製 DairyRobot R9500 8基

壁面から入る空気を前後に送る
換気システム

断熱と遮熱に優れた
ポリカーボネート壁面

目指す未来

出荷乳量目標 23,000t

私たちは、雇用・技術・経験・飼料など外部要因に左右されない「自己完結型経営」を強みに、
2030年に出荷乳量23,000tを目標としています。効率的で持続可能な次世代酪農に挑み、社員が考え挑戦できる環境を整備。
食の安全を守りながら地域と連携し、酪農と地域の未来に新しい可能性を広げていきます。

実績・状況

土地の利用状況



ビート120,000
デントコーン2,439,000
採草地4,730,000
小麦150,000
耕作地計7,439,000
施設用地120,000
合計7,559,000
2025年度

牛の飼養状況

乳牛黒毛和牛
経産牛1,777頭繁殖牛34頭
うち
搾乳牛
1,602頭肥育牛24頭
乾乳牛経産 175頭
初妊   38頭
哺乳
育成
76頭
育成牛1,035頭
合計2,850頭合計134頭
2025年7月2日現在

年度別出荷乳量の推移

2025年3月