海外視察研修inカナダ 2024.3.23~3.30
先日牧場内会議室で海外視察研修の報告会が行われました。
今回、海外研修に参加したのは繁殖疾病課の石川さん☺
サンエイ牧場では在籍5年ほどの牧場スタッフ向けに海外研修を実施していますが、今回は2年目の彼が抜擢され
研修先カナダへ行ってきました。
今回メインでの見学は哺乳施設だったようで、その中でも目玉となったのが
こちらのカーフルーム☟☟
基本的には3辺がコンクリートに囲まれている部屋で、小中学校の教室をイメージしてもらえるとわかりやすいです。
上にあるのが空調とヒーターで、手前の壁に送風し跳ね返った風が奥の小窓から出る。これを電子制御で行う。ここは7分間に一回の空気のいれかえでした。
自動換気システムにより、アンモニアを室内にため込まない。ほかのグループの菌を持ち込まない。
ということが可能になり劇的に肺炎や下痢が減ったそう。
とくに印象的なのが、牛が室内均等に寝て過ごしていたこと。
1年間通して室温が一定で11度に保たれており、この日は外気温が氷点下の-5度くらいでしたが
自動で温度設定と換気をしてくれているので非常に過ごしやすそうだった印象があります。
これがカーフルームの最大の特徴かと思います。 (石川)
↑上記画像、写真を撮っている側(牛さんが見ている方)はガラスで出来ていて基本密閉の空間
この地域は雪はそれほど多くなく、この日もサラッと雪がある程度だったようですが
最低気温は実に-40度にもなるそうです。
奥にはシャッターが見えますね。
素人が見ると完全に仔牛の哺乳飼育施設ではなく、海外セレブ大金持ちのビルトインガレージに見えます(笑)
設備投資にお金をかけているのは一目瞭然ですが、
仔牛の質があがり親牛も強く搾乳量が多くなったそう。
また、疾病にかかる牛もほとんど居ないんだ!!という話があったそうです。
初乳管理は割と何処もずさんな印象を受けたようですが、先端に乳頭を付けれるパックもいいアイデアだと感じたそう。
(当牧場も検討したことがあったが価格は割高のため不採用だったとの話も報告会では出てました)
パステライザーはほとんどの牧場で使っていましたが、自分の牛乳に自信がある牧場は殺菌なしであげていました。(石川)
↑受精管理の表
さすが海外となるとすべての規模が一つ一つ大きいですね😲
海外の牧場を見る機会は中々ないのでとても刺激を受けたようで
研修を通して、特に今回は専門外でもある哺乳施設をメインに見学したのもあり、
自分の課以外の分野でも牧場全体のことをしっかり把握して知識を深めていきたいと改めて感じたとのことです。
またサンエイ牧場で働いて、このように海外研修に参加したり、最近は市場にも足を運ぶようになり
色々な経験や知識が増えていく中で将来は自分自身で牛を飼い育てていきたいという夢を抱いていると
報告会の最後にはお話しされていました。
石川さんは、サンエイの一員になる前も別の牧場での経験もあり
入社当初から酪農業に対し熱い思いで取り組まれている印象のスタッフです。
若く向上心とチャレンジ精神が強く、将来の展望も働きながら日々考えているようで
近年、円安や物価の高騰・少子化による跡取り問題など逆風が強いこの業界ですが
厳しい酪農のお仕事に魅力を感じ積極的に取り組んでくれる若者がいるのは本当に有難く喜ばしいことです👏
ただ単に見て終わり~ではなく、経験や知識を活かし
どんどん周りと意見交換をし牧場や酪農業を新世代として盛り上げていってほしいと思います☺°˖✧
また彼もですが、当牧場で働く若いスタッフの皆さんは大樹町出身ではない子がほとんどです。
人より牛のほうが遥かに多い小さな町ですが、地方から我が町大樹町へ来てくれ
若いパワーを発揮してくれていることは
町民の一人としてはとてもうれしく有難いと日々思っています。有難うございます🐄🚀
~おまけ~
カナダでの美味しそうな画像もいただきましたよ♡
お肉~にくにく~♪ こんな美味しそうなものを食べてきたのか!!!(切実に羨ましい…笑)
こちらはチーズたちですね°˖✧ぜったいお酒も飲んできたんでしょ~?(笑)
仕事はもちろん!!思い出が沢山できた海外研修だったのではないでしょうか?
長旅お疲れさまでした☺